【完】優しい彼の温もりに包まれて
「はい。出来たぞ」


「ありがと。さすが丈瑠。器用だね」


沙穂のをやっていたからか人の髪の毛を結ぶのは得意


とりあえず簡単に1つに結んでおく


瑠夏はお腹が目立たないような格好をしている


「行くぞ?」


「うん。すぐ行くから外で待ってて。」


瑠夏を1人にするのは不安だが俺は玄関で待っておく


「お待たせ。ごめんね」


「じゃあ、行くか」


俺は瑠夏の手を引く


「瑠夏ー!!」


遠くで叫ぶ捺稀


そしてそれを愛おしそうに見つめる圭輔


「捺稀、圭輔君。おはよ」


「じゃあ、行こ」


瑠夏と捺稀は楽しそうに歩いていく


本当はこんな風に遊びたかったんだろうな


屋上で瑠夏が言ってた言葉を思い出していた


今、楽しそうにしている瑠夏を見ると微笑ましくなる
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