【完】優しい彼の温もりに包まれて
「大好きだ…よ?」


そんな瑠夏が可愛くてキスをした


「俺も好き…。さっ、寒いし帰ろうか」


「怖い。帰るの怖い」


「大丈夫。俺が居る。皆、心配してるし冷えてるから温まろうな?」


ゆっくりと瑠夏を立たせた


そして離れないように強く手を握る


「時間が時間だからみんなご飯食べてるはずだけど…」


「今は食べたくない。具合悪い」


“どうする?”と聞く前に即答されてしまった


「とりあえず行くか」


俺は自分が巻いていたマフラーを瑠夏に巻いた


「ありがと…。」


お礼を言うと瑠夏は後ろへ回って手を握り直し抱き着いてきた


「どうした?ピッタリくっついて。」


「不安なんだもん。帰っても傍に居て…」


俺は瑠夏の手を離ししゃがみ込んだ
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