【完】優しい彼の温もりに包まれて

「瑠夏、大丈夫か？」


安心する声が聞こえて布団から顔を出す


「丈瑠、授業は？」


「多川から許可出たから様子見に来た」


あたし達の担任の先生は多川先生なのです


丈瑠はパイプ椅子を持ってきて座りあたしの頭を撫でる


それが嬉しくて怠さなんて忘れられるんだ


「瑠夏のことだから寂しかったんだろ？」


丈瑠はあたしのこと何でもお見通し


あたしは素直に小さく頷くしか出来なかった


今西先生は担当の授業に行っちゃって１人だったから寂しかったんだよね


お正月におばあちゃん達に会ったことで皆、丈瑠の事を認めてくれた


皆さん、丈瑠がお気に入りみたい


あたしも光莉さんや優一さんに認められてるから大丈夫なんだよね？


不安になるんだ…