【完】優しい彼の温もりに包まれて
「もちろん。離さないでよね?もう昔みたいな思いはしたくないよ…」


「当たり前だ。俺が傍に居る。それに健斗達居るのに離れるなんて出来ねぇよ」


丈瑠の意思は強い


それは目を見ると一目瞭然


健斗が生まれてからあたしの変化に敏感になった


早めに気付いてくれる


そんな優しいところに日々、惹かれていくんだ


だから、丈瑠の前では素直になれるようになった


「パパ、ママ。さっきから何をお話してるの?」


一足先を行く健斗があたし達が話してるのに気付いた


「お前にはまだ早い話だよ」


丈瑠は愛花を抱いたまま話す


「えぇ~。ズルい!!僕にも教えて~。」


「お前が大きくなったらな?」


駄々をこねる健斗を見ながらあたしと丈瑠は笑い合ったのだった
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