【完】優しい彼の温もりに包まれて
「あたし、何でも1人でしようっていう気持ちが強くてさ。だから、誰に頼って良いかも分からなくてね…」


瑠夏は涙を見せないように空を見上げていた


「…俺に頼れよ。」


「えっ?」


咄嗟に出た言葉。


いきなりのことでびっくりしている


「俺に頼れよ。無理しなくて良いから…」


「初めて会ってそんなに経ってないのに迷惑じゃない?」


いろいろ説明すると長くなりそうだったので瑠夏の頭を撫でて落ち着かせた


迷惑と思ってたら家になんて連れて行かねぇよ。


「さっ、教室に戻るか。バイト終わったら連絡せろよ?途中まで迎えに行く」


「うん、ありがと。ごめんね」


いつの間にか瑠夏から涙は消えていた


それを見て安心し教室に戻った
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