新撰組と現代女剣士






雪「っ………痛。………んだよ、こん畜生…」




雪は激痛に顔を歪めながらも何とか体を起こした







雪「…………」




雪の目に映ったものは



………白。





真っ白な世界だった。


上下左右全てが白。



その上、何とも言えない気だるさ。




雪はその状況に何も言葉が出ず、ただ固まっていた



頭も追いつかずに意味不明なこの状況に呆然としているせいか痛みも吹っ飛んだ






雪「……はぁ……勘弁してくれよ…………」




暫く呆然と佇んでいて、漸く出た言葉がこれである




どうやら雪は馬鹿みたいな状況に面倒臭くなったらしい



此処は何処か、此処は何なのか…………考えるのに飽きてしまい、しまいには呆れ顔を見せてきた




彼女のこの図太さは一体何なのか……


ピラミッドの歴史並に不思議と思われる。






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