だからこそ、キミは。
“先生といても、幸せになれないよ。”
あの日の佑くんの言葉が、蘇る。
「……。」
そんなの、知っていた。
それでも私は、別に幸せを求めていたわけじゃなかったから。
ただ私は、幸せになれなくても、先生のそばにいたいと思っていたの。
―…それなのに、なんで胸がこんなにも苦しくなるの?
「……美優。」
先生がさっきよりも力強く、私の名前を呼んだ。
泣きたくなるぐらい、ゆっくりと、大切に。
はっきりと発音された“美優”。