辻斬り
錯乱した赤田は霧に覆われていく戎徒を鬼と見間違え、「来るなあ!」と叫び、追い払うように腕を振った。
そして、狂気の沙汰に屈した赤田は霧に覆われた戎徒を躊躇無く拳銃で撃った。

足を撃たれた戎徒は身悶えてその場に打ち伏した。

「ちきしょう、赤田、お前……」
「や、やっぱりこ、ここに来た時点でみんなおしまいなんだ……みんな、みんな、あの霧に飲まれて、鬼に殺されちまうんだ……」
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