辻斬り
戎徒は、さっきからの赤田の様子の変異に恐れをなしていた。
傷にうめきながら、赤田の顔をじっと見る。
目は異様に充血し、顔は灰をかぶったかのように白くくすんでいる。

(なんだその姿は……)

霧に包まれている中とはいえ、この変化は明らかに変だ。

――しかも、まるで飢えているかのようだ。
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