辻斬り
だが戎徒は完全に見誤ったものがあった。

敵は赤田だけに留まらなかったことを見落としていた。
それらに気が付いたとき――
いや気付く事があったのかどうか。

472。

血の香りが真新しく漂う須貝戎徒の囚人番号は、霧の中で新たな何かとして暗躍していた。
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