ヒカリ

「…夏希ちゃん」


先程までの笑顔じゃなく、沙織さんは急に真面目な顔になった。


「あのね…ほんとはこういう事聞かないほうがいいのかもしれないけど夏希ちゃんの為なの…」


正直に話してくれる？と言われた。

やっぱりきた。

言うべきなのかな…？

でも……


「あれって誰かに付けられたのよね？少しみただけだから詳しい事は分からないけど、背中の傷は結構前のじゃない？」


そう言われてさっきみた夢を思いだす。

思わず顔を伏せる。