本当にセカイを敵に回した奴
地球の裏側からこんにちは
男とは、いくつになっても幼心を忘れきれないものだと思う。
あるとき、ふと「超能力が使えたら」だとか「カッコいいヒーローに変身できたら」だとか「ファンタジーの世界に行ってみたい」なんて考えること、男だったら誰にでもあることだろ。ない? いや、ここはあるってことにしといてくれ。
そんでもってどうするか。言うまでもなく主人公になるんだ。正義を貫き、ヒロインを守るために悪と戦う。それこそ世界全てが悪で、セカイそのものを敵に回してでもだ。そういうものに憧れてこそ男ってもんだろ。違う? いや、ここはそういうことにしといてくれ。
さて一応俺、御劔〈みつるぎ〉タユタも男なわけだし、何故か日曜日の昼間に宿題を広げるという愚行を犯し、その上すぐに手がつけられなくなった挙げ句、目前の敵からの逃避も兼ねてちょっくらそんな男っぽいことを考えていたんだ。
空から何かえらいもんでも降ってこないかなーとか。


どどどどどどどどどどどどどどどどどど!!!



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