本当にセカイを敵に回した奴
「んん!?」
突如、けたたましい空気の震動が鼓膜を激しく揺さぶった。それは確実に近づいてくる。しかも物凄いスピードで。
何かが、落ちてきてる? もしや……隕石!?
普通だったら急いでテーブルの下に隠れたり硬い物で頭を守ったりするもんなんだろうが、とにかく狼狽しきった俺はその場であたふたするだけだった。
する。するぞ。何かえらいもん(というか多分隕石)が降ってくる気配が!
ちょ、マジでごめんなさい! 調子乗って変なこと考えました! けど一瞬の気の迷いなんです! 反省しますから家に隕石落とすのだけは勘弁してください! 僕まだ死にたくないんです! それに両親に孫の顔も見せずに死ぬなんて親不孝でしょおおおおおおおおおおおお!?
心中で必死に土下座を繰り返す俺だったが、それも虚しく――


どごーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!


「のわあっ!?」
こいつは予想外! まさか下から来るとは!
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