Love.Love.Loving!
予想は外れてまさかである。お…っ、怒ってるなんて…っ!しかも〝今度は許さないよ〟ってなに!?あたし悪いことしてないよ!?た、たぶん…。……バカって言ったことかなぁ…。
怒ってはないと思ってたのに怒っているとあれば恐怖は倍。こんもりと下瞼に溜まった涙にさらに涙が溜まる。
ぐにゃぐにゃとそれで歪む希唯君は、眉間にシワなんか寄せるから綺麗な顔が台無し。
そしてあたしも、さっきから泣きすぎて次元の違う希唯君とはかけ離れた平々凡々な顔が台無し、どころかもはや残念だきっと。
だけど、もういい。
タコの口をしたまぬけな顔を見られたあたしは、残念な顔をさらに残念にすることに微塵の躊躇もない。
張り切って存分に泣かせていただく。女としてとか今だけはいいの。だって怖いから!!
それに恐怖の所為で涙を我慢する余裕なんてものは皆無なのです。
『……ふっ、え…っ、』
「…、」
『…んっ、』
「……、」
『ぐす…っ、』
「………、」
『…〜っ、』
「…………もう!!マジでずっるい」
『んぐ…っ、』
不満たっぷりに上げられた声。むっすうーとふて腐れながらどこか悔しそうな表情で、ぶっきらぼうに指で涙を拭ってくれる希唯君。
ぶっきらぼう、だけど、その指はいつも拭ってくれるときと同じで優しい。