Love.Love.Loving!

「コンビニなんか行ってたら遅刻するぞ」


なに言ってんだ?そう言いたげに眉間にシワを寄せて訝しげに響はあたしを見下ろしてくる。

そんなことはちゃんとわかってる。でも、だけど。まだあたし、弱いままだから。

昨日奏君が迷惑かけたっていいって言ってくれた。けど、違う。そうじゃない。

迷惑かけるのは確かに嫌だ。でもそれ以上に響と一緒に学校なんかに行ったら――…。自分の身に起こることに怯えてるの。怖がっている臆病者なの。


久しぶりに迎えにきてくれたのは気まぐれなのか、理由を聞いてないからわからない。

それでも嬉しいことには変わりなかった。

でも臆病者のあたしはやっぱり自分が一番大事で。あんな思いはもうしたくないって気持ちが大きいんだ。


だから、コンビニに用はないのにコンビニに寄ると言って。

響の気まぐれでもあたしを迎えに行こうと思ってくれた気持ちを踏みにじって。

あたしは、自分を守ることを優先する最悪な人間。


『う、ん。けど、お弁当忘れちゃったから…』
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