Love.Love.Loving!
『…ん、っは、希唯、く、』
昨日みたいに舌は入ってこず、触れては離れ。角度を変えてはまた触れて。チュッ、チュッ、と鳴るリップ音がすっごく恥ずかしい。
離れるとき、涙目で顔から湯気が出そうなほど真っ赤なあたしを瞳を優しく細めて見てくる希唯君。
それもありえないぐらい超恥ずかしくて。
希唯君の唇から逃げたいけど、そんな余裕も瞬間もない。
身体が熱い。頭がクラクラする。心臓の音はバクバク、ドキドキなんてそんな可愛い音はとっくの昔に通り越した。
はぁっと息づく暇も与えくれないキスの雨にもう酸欠寸前。ギュウ…ッと希唯君のワイシャツを強く握り込む。
と、チュッと何回目になるのか鳴ったリップ音で唇は離れ、色のついたブラウンの双眼が見つめる。濡れた唇をペロッと舐めた。
『…っ、』
その仕草、やけに妖艶。え、え、エッチだよ希唯君…っ。
直視してしまったそれに羞恥がさらに急上昇しちゃって。はぁはぁ、息を切りながら、希唯君なんかもう見れっこない。
ふいっと視線を逸らせば、頬っぺたに触れる少し冷たい温度。
「…香彩知ってる?今もキスしてるときも、すんげぇエロい顔してんの」