Love.Love.Loving!
『(んわ…っ)』
唐突に、だったから。おでこを押さえたままだったあたしは抵抗よりも前におでこから手を離す。…だってそのままとかおまぬけさんじゃん。やだ。
無事おまぬけになりませんでした!って、1秒単位で任務完了したら即座に次の行動。腕の中から脱出!なんだけど――…。
「言ったじゃん、俺。本気だって」
さっきとは打って代わり、甘ったるいバリトンが鼓膜を刺激する。
チュッと恥ずかしい音が頭の上で鳴らされて、その音を出す行動がなにかわかっているから例のごとくりんごちゃんに変身。
脱出のための抵抗は遮られた。
「遊びだとかそんなことももう絶対思わないで。つーか思わせないけど。思うんだったら、何回でも俺が本気だってわからせてあげるから」
ね?
なーんて。さらにギュギュッと抱きしめられたあたしは、思い出したんだ。希唯君に、今日から彼女宣言された4日前の希唯君のセリフを。
[俺、本気だから。香彩のこと]
確かに。あたしは、本気だからと言われていた。
好きもキスも遊びじゃない。希唯君は本気。じゃあ仕返しってなに?意地悪のつもりってどういうこと?
解決すれば、また疑問が生まれる。