Love.Love.Loving!
「意味わかんねぇんだけど」
眉間にシワを寄せて、怪訝そうだけど、バリトンには心なしか怒気が含まれているような。希唯君は、怒ってる…?
だったらあたしは、希唯君が怒る理由がわからない。
泣く理由を話しただけなのに。希唯君の癇に障ることは何一つなかったはずなのに。怒る理由はなんなの?
意味不明な希唯君に顔を顰めるあたし。
と、希唯君は、
「遊び相手とか俺、言った覚えないんだけど」
やっぱり怒気を含んだバリトンでそう言うと、「嘘とかも思ってんなよ」真っ直ぐで、力の強いブラウンが見つめる。逸らすことは、無理。
「仕返しって言ったし、意地悪のつもりだってのも言った」
『…、』
「でも香彩のこと遊び相手だとか〝あ〟の字も言ってねぇよ」
『…っ、でも、』
「ん?」
『仕返し、で意地悪なら、…遊びってこ、』
「香彩ってバカなの?」
『っ、んな!?』
「なんでそんな解釈になんの。ありえねぇっつーの!」
〝バーカ〟って。
付け足した希唯君は顎を持っていた手の指であたしのおでこにピンッとデコピン。
『痛いぃ…』
と、おでこを押さえるあたしは再びギュッと腕の中に戻った。