四葉のクローバー

四人で会うのは伊豆以来だった。
佐伯は神崎に
出会い橋の話をしだした。

「神崎さん、知ってます？
　私たちが出会った場所。
　あそこの橋で出会った二人は
　運命！だから私たちも・・ね。」

「え、そうなの？
　俺、結婚して妻子居るのに？」

それを聞いた佐伯はビックリして

「結婚したんですか？・・・」

テンションが下がった佐伯を見て
慌てて夢と希が話を変え
場を盛り上げようとしたが

「ごめんなさい！
　急な仕事を思い出して
　会社に戻らなきゃ！
　呼び出しといてすみませんが
　三人でゆっくりしててください！」

と言って、佐伯は出て行ってしまった。
その後を夢は追いかけようとしたが
希に止められ

「そっとしておいたら？」

「でも・・そうゆうわけには・・。」

「これが現実！
　時間が解決してくれるって！
　早く知ってよかったんだよ。
　夢ちゃんが悩むことじゃないでしょ？
　ま、誘ったのは夢ちゃん！
　最後まで付き合ってよ！」

佐伯の事を気にしつつも
神崎の話す事にいつのまにか
希とともに笑っていた。