四葉のクローバー
「ゴメンね、夢。
 ゴメンね、のんちゃん・・
 慎を誘ったのは私。
 寂しかったの、ずっと・・
 近くにいても・・
 すごく・・遠かった・・
 でも、好きだったよ。
 のんちゃんのこと!
 振り向いてはくれなかったけど
 それでも好きだったよ!
 慎の事は、夢から奪おうとした
 わけじゃなかった・・。
 関係を持つまでは
 はっきり言って友達としか
 思ってなかった。
 でも、それ以来・・
 心のどこかで
 待っていた気がするの。
 だから、できたって
 分かったとき、嬉しかったの。
 その後、
 すぐどうしようって思ったけど。
 裏切ってゴメン!
 夢とはずっと親友だったのに・・
 うらまれたって仕方のない事だって
 分かってる。
 でも、隠してはおけないから。
 最後にきちんと謝らせて!夢。」

泣きながらも
きちんと自分の気持ちを話したサエ。
取り乱していた夢もサエの言葉を
聞いた後

「・・ゴメン。
 やっぱり許せない。
 二人の顔、見たくない・・。
 早く出てって!」

そう言うと、今までずっと冷静に
聞いていた希が話し出した。
 
 



 
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