わがままいって困らせて【短】

次の日、いつもより早く家を出た。
琉が迎えに来る前に。

「あれ?咲、早いね。」

教室に着くと、親友の実季《みき》がいた。

「えっ、目腫れてるよ?どうしたの?」

昨日のことを実季に話す。

「琉くん、モテるもんね。そりゃ不安だよー。でもね、琉くんにしっかりいわなくちゃダメだよ。」
「うん…。」

大丈夫だよーって実季が頭を撫でてくれた。

「咲ー!!」

しばらくして琉が教室に入ってきた。
琉の姿にまた泣きそうになる。
あたしに駆け寄ってくる琉はいつもとなんらかわりない

「琉…、屋上行きたい」
「うん?行こっか」

そういって琉はいつもの笑顔で笑う。

屋上に行く途中、廊下を歩いてたら向こうの方から昨日の女の人がきた。

う…、会いたくないな。
お願いっ、琉に話かけないでそんな願いも虚しく

「琉くーん!」

なんでかな胸が痛い。















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