わがままいって困らせて【短】
「あ、ゆり!」
琉が笑顔を見せる。
やだ、見せないでよ。
あたし以外の名前呼びすてにしないでよ。
離れて…、いかないでよ…。
琉がゆりって子と楽しそうに話してる。
「りゅ、琉…、あたし先に行ってるね?」
「うん、行ってて」
そういってまたすぐに話はじめた。
それがすごく寂しかった
鼻の奥がツンとして視界は歪む
屋上に行かずに玄関に向かう。
帰っちゃおうかな…。
もう、わかんないもん…
琉があたし以外の子にあんな風に笑ったことない
泣きながら帰り道を歩く。
あたしが、わがままだからダメなのかな。
あたしが、可愛くないからダメなのかな。
あぁ、ダメなとこしか浮かんでこないや
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