一生懸命の恋。
莉帆は、俺の2つ上の兄貴に
きゃあきゃあ言っていた。
卒業式にボタンをもらいに行ったり
メールのやり取りもしていた。
そして莉帆が例の彼氏と
付き合う前のアピールぶりは、
拍手もんだった。
彼を見つめる莉帆を何度も見た。
彼に何かを渡す莉帆も見た。
その時顔を真っ赤にして俯く
莉帆も何度も見た。
莉帆の中学校生活の毎日は
たぶん"彼"で出来てたと想う。
兄貴の件もあの彼の件も
他の誰かが入る隙なし!
って感じだった。
そんな莉帆をすげぇなって
思ってた部分もあった。