一生懸命の恋。
その日の放課後、帰ろうと
巧と下駄箱に向かった。
下駄箱は、莉帆たちの教室を
通り過ぎたその先にあるため
毎日莉帆の教室の前を通っていた。
いつも友達と楽しそうに話す
莉帆の笑顔を帰り際に見るのが
好きだった。
今日は、いつもに増して
気になっていた。
もう泣き止んでるだろうか。
いつものように笑ってるだろうか。
巧の阿呆な話など、まったく
耳に入ってはいなかった。
すまん、巧(笑)