一生懸命の恋。
莉帆の教室に近付くと
すぐ異様な雰囲気に気付いた。
莉帆の教室が少し騒がしい。
莉帆の声が聞こえてくる。
泣き叫ぶような、怒ってるような。
「あの声、莉帆ぢゃね?」
巧は、半笑いで言っている。
「なんかあったんかな..。」
俺は心底心配でならなかった。
「大丈夫やって。あいつが
あーやって怒り狂ってる事なんか
しょっちゅうやで。あー、こわ!」
巧は昔から莉帆と超仲良しなだけあって
軽い感じでそー言っていた。