シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
十字架を修太君に渡し、私は十字架を持つ修太君の両手を包んで目を閉じた。



「神様……今から修太君が仕事へと行きます。行き帰りの足元、任務中に大きな怪我をしないように、どうか守ってあげて下さい。
このお祈りを、イエス様の名において……アーメン」



私は目を開き、修太君から十字架を受け取り、「いってらっしゃい」と見送った。

玄関先まで見送ると、ブーンと、黒塗りのベンツは走り去る。



「よし――っ!」



私は家に入ろうと、身体の向きを変えた。

…なんで…。

さっきまで並んでた【佐和田組】の組員は居らず、宮崎尊がいた。
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