シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
私はコートのポケットで震える携帯の存在を無視しながら歩く。

颯太は「そうか」と、煙草を吸い始めた。

足を進める度にギュッと音を起てる、昨夜に降り積もった雪。



「琉っ架ちゃーん!シカトはいけないなー(笑)」



私たちが無言のまま来た学校。

校門の近くに立ってた男……宮崎尊ーミヤザキミコトーに呼び止められた。

何故か携帯のメアドがバレてしまった、【佐和田組】の敵、【宮崎組】の息子。



「……何で、お前が琉架を知ってんだ?」



颯太は私の腕を引っ張り、背中に隠しながら、言う。

私たちを見てコソコソと何かを話す校長と学年主任。

生徒たちは、2人に学校内へと走らされてる。
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