シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
「“何で”って、琉架ちゃんは有名だろ。【佐和田組】のマドンナだ。仲良くなるのに越した事はないかとね(笑)」



私は“マドンナ”になった覚えはない。

でも、颯太がゆっこと付き合い出しても、ゆっこが狙われた事はない。



「琉架に手を出したら、知らねぇよ?」



「ナイトも、あまり人をナメるのをよすんだな」



宮崎尊は、私の頭を撫で、自分の高校へと歩いて行く。

私は髪を整えた。

【ナイト】は颯太の裏の世界での呼び名だ。

ホッとしてる校長たちを他所に、颯太が私へと振り返った。

「どういう関係だよ」なんて、訊いて来た。
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