シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
「……“宮崎組長”」



やっとゆっこと現れた颯太。

私はおじさんの正体を知り、絶句した。



「来なさい。息子を可愛がってくれた、お詫びをしよう(笑)」



「―――キャッ!!;;」



「「琉架――ッ!!」」



私は颯太とゆっこが乗させられようとした車とは違う、付き人や舎弟が居る車に押し込まれた。



「止めて…!触らないで…!」



地獄という言葉が似合う車内。

私の体を撫で回しながら、押さえ込んで来る男たち。

私は叫び、体を捩る事しか出来ない。

車が着いた場所は、あの日の倉庫。

縛られた私と、逃げ場を失った颯太とゆっこ。
< 69 / 193 >

この作品をシェア

pagetop