シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
…“どういう関係”?



「関係なんてあるわけないじゃん――ッ!!」



私は颯太と知り合うまで、ずっと“お嬢様”って呼ばれてたんだよ?

男性と関わるなんて、学校の先生としかあり得なかった。

それをわかってる筈の人が言うセリフなの?



「チャイム鳴るから行く…」



私はムッとして、颯太から逃げるように教室まで走った。

前列のゆっこに「おはよう」と言って、私は後列の真ん中の自分の席に着いた。

颯太は私の隣だけど、話さなければ良い。

イライラが治まるまで、颯太と一緒に行動なんてしてやらない。
< 8 / 193 >

この作品をシェア

pagetop