シンアイ〜彼と私に神の御加護を〜【完】
「雪子、今日も琉架も一緒で良いか?」



「…あ、うん;;(笑)」



なのに、颯太はゆっこに余計な事を言う。

私なんか気にせず、ゆっこと帰れば良いのに。



「何でキレてんだよ。ガキ」



「……煩いですよ、佐和田君」



私は話し掛けて来た颯太を睨み付けながら、眼鏡を掛けた。

なくても大丈夫だけど、黒板の文字は少し見にくい。

後、私が颯太を“佐和田君”と呼ぶのは、怒ってる時の癖。

いや、怒ってる証拠だ。

私は昼休みまで、ずっと前を向いて、颯太を視界に入れる事はなかった。




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