高熱にベッド<短&番外>
吐いて少しスッキリしたのか、さっきより顔色が良くなった気がする。
「寝ていいですよ?」
『うん……』
そっとおでこを撫でる。
『ごめ……寝る、ね』
暫くすると、寝息が聞こえてきて。
ベッドの側から離れようと、立ち上がると、
腕に力の弱い…、だが凄く熱い手の感触。
『いか……ないで…』
その正体は永樹さんの手で。
私の腕を掴んで、恐らく熱のせいだが、涙目でそう言う。
きっと高熱で心細くなってるんだろう。
熱でた時って無性に甘えたくなるもん。
それにしても、なんだか子供みたいだ。
いつも私に意地悪ばかりしてる人には見えない。
『側に……いてよ』
でもこんな目でお願いされて、断れるわけがない。
「大丈夫ですよ。ちゃんといます」
再び側に戻って、手を握る。
すると永樹さんも握りかえし、安心したように目を閉じた。