高熱にベッド<短&番外>


吐いて少しスッキリしたのか、さっきより顔色が良くなった気がする。


「寝ていいですよ?」

『うん……』

そっとおでこを撫でる。


『ごめ……寝る、ね』


暫くすると、寝息が聞こえてきて。

ベッドの側から離れようと、立ち上がると、

腕に力の弱い…、だが凄く熱い手の感触。


『いか……ないで…』

その正体は永樹さんの手で。
私の腕を掴んで、恐らく熱のせいだが、涙目でそう言う。


きっと高熱で心細くなってるんだろう。
熱でた時って無性に甘えたくなるもん。


それにしても、なんだか子供みたいだ。

いつも私に意地悪ばかりしてる人には見えない。


『側に……いてよ』


でもこんな目でお願いされて、断れるわけがない。


「大丈夫ですよ。ちゃんといます」

再び側に戻って、手を握る。


すると永樹さんも握りかえし、安心したように目を閉じた。



< 105 / 118 >

この作品をシェア

pagetop