高熱にベッド<短&番外>
私は震える手で、永樹さんの手に触れた。
『……!』
そして永樹さんは、驚いたように、
「え……?」
手を引っ込めた。
初めての、永樹さんからの拒絶。
『…あ、俺飲み物取ってくるね』
取って付けたような言い訳を残してソファーから立ち上がった永樹さん。
「………」
禁欲だ、どうのこうの言って、本当は飽きたんじゃないの?
いつまでたっても子供の私に。
「永樹さんの馬鹿…」
私は自分の手をぎゅっと握って、聞こえないように呟く。
もういいもん、そっちがその気なら、私にだって考えがある。
永樹さんがコップを二つ持って帰ってきた。
そしてそれを机に置いて、再びソファーに座った。
と、その瞬間、
『っ…うわ…!』
私は永樹さんをソファーに押し倒した。