高熱にベッド<短&番外>
『…那子?』
「永樹さんが悪いんですからね」
そして私は永樹さんに馬乗りになって、キスをした。
『…!?』
薄ら目を開けると、凄く驚いてる永樹さんの顔があって。
でも、私はこれだけで終わる気なんかない。
「ん…」
私は、永樹さんがいつもやるように、舌を絡ませる。
「っ…」
夢中で、キスをする。
ちゅ、といちいち音がして。
それが自分からやってる行為だと思うと嫌でも顔が熱くなる。
『はぁっ』
暫くして漸く漏れた永樹さんの声に、なんだか嬉しくなって、胸がドクン、と高鳴る。
―――もっと…、もっと。
私は無我夢中に舌を絡ませる。
ちゅっ
でも、なんだか思ったように出来なくて。
永樹さんがするみたいに出来ない。
私はゆっくり唇を離し、永樹さんの上で息を吐いていた。
「永樹さんの馬鹿…!」
次の瞬間目から涙が伝う。
『……馬鹿は那子だよ』
突如下から聞こえた声は、私を硬直させる。
なんだか、凄く緊張する。
『那子のせいだからね』
その言葉を最後に、私の視界はグルンと回り、あっという間に永樹さんが私に馬乗りする体制になってしまった。