高熱にベッド<短&番外>


『永樹さん…!私じゃもう無理です!!』

「え?」

疲れ切った顔の唯ちゃんは扉から顔だけをだして俺に手招きする。

『永樹さんじゃなきゃ駄目みたいです』

部屋に入って目に映った那子は、さっきのままの格好で、暴れたんだろう、頬を火照らせて息をきらしながら涙を浮かべている。


『え…きしゃ……っ』

半端なく色っぽい。


『さっきからずっと永樹さん永樹さんって…、そればっかなんです』

唯ちゃんは、呆れた口調なのに顔は笑っていて。

そのまま部屋から出ていった。


これじゃあさっきと状況が一緒になってしまう。


『え…きしゃん〜…えーきしゃんえーきしゃん……』

それでも、結局那子の近くに寄ってしまい、手の届く所まで行ってしまう。


『はず…してく…らさい』

「………」

『ぎゅーっ…てしたい…』

…ここで心揺らぐ俺は結局那子に触れてほしいと願っていて。


誘惑に負けた俺は那子の手にかかる手錠を外してしまう。


『うへへ〜えーきしゃんっ』


その途端に俺に突進してきた那子。


「………っ!」

お腹あたりに顔をすり寄せる那子はまるで猫のようで。


『しゅきしゅきー…』



< 65 / 118 >

この作品をシェア

pagetop