高熱にベッド<短&番外>
「もしもし」
一旦部屋から出て、通話する。
『なんか心配なっちゃった』
あまり電話かけてくる事が少ない永樹さんだから、珍しいと思ったら…。
『なんかガヤガヤしてるね』
「あ、カラオケ来てるんです。全然大丈夫ですよ?」
『えー。だってなんか俺の那子が大勢の男子にさらされてると思ったらさ…』
さ、さらされてるってなんちゅう言い方を…!
『急に那子が触りたくなった』
「なっ…!!」
電話越しにも感じる、永樹さん独特の雰囲気。
耳のすぐ側で聞こえるその声に、真っ赤になってしまう。
『坂倉?』
「へ!?…あ、伊勢君」
急に部屋から出てきた伊勢君。
携帯を耳に当てながら、伊勢君を不思議に思って見る。
トイレにでも行くのかな、と思ったのに、動こうとしない伊勢君。
『伊勢って誰』
「………!え!いや!」
低くなった永樹さんの声に焦る。
『男だよね』
焦る事は何も無いのに、あからさまに機嫌が悪くなる永樹さんに、不審がられるような反応をとってしまう。
「男の人もいるっていったじゃないですか…!」
『…分かってるけどさぁ』