高熱にベッド<短&番外>
『坂倉全然歌ってなくない?ほらほら!なんか歌いなって!』
「へ??うわっ!」
マイクの主導権をずっと握っていた一人の男子に、腕を引っ張られて、マイクを無理矢理渡された。
「え、私あんまり歌えな――…!」
『いいからいいから』
画面に表示された歌のタイトルは、歌えない、と言った私でも知っている王道的な歌。
アップテンポの、女子が歌う、カラオケで盛り上がる曲だ。
歌えるには歌えるけど……
そんなに上手くないし……
『(困ってる坂倉超可愛い)』
『(てか腕細かったぁああ)』
『(てか普通に声可愛いしありっしょあり!)』
私は遠慮がちに一曲歌い上げて、席についた。
き、緊張した…!
そして、席に戻った時には、伊勢君は部屋に戻ってきていた。
でも私の隣に座るわけではなく、少し離れた所で男子達と話していた。