僕らの妹
『おはよ。
優樹にぃ。』
「おはよ。
柚夏?
俺ら 先食べ始めてる
から。
後でちゃんと
食べてけよ?」
『はーい。』
「やべっ。
兄貴、時間!」
剣人が
食べながら叫ぶ。
「行くぞ。」
俺は
そういいながら
玄関へ走った。
急いで
靴を履き、
「柚夏。
俺も剣人も、
今日は夜勤だから
ちゃんと
夕飯、食えよ?
あと
戸締まりも!」
『分かってるって
行ってらっしゃい~』
登校時間まで
余裕のある
柚夏が呑気に
手を振る。
「行ってきます」
早口で返し、
家を出て
車庫に向かうと
車にはすでに
剣人が助席に
座り、
「早く!」
と 催促してた。