promise ~夏の約束~
「さよならしよ?ゆうちゃん。
もう、離していいんだよ。
もう、頑張らなくていいんだよ。
お願いだから…。
離して…。ゆうちゃん…。」
雪姫は泣きながらそう言った。
じっと目を瞑って聞くだけの俺に確かにそう言ったんだ。
「さよなら…。ゆうちゃん。」
そう言って雪姫は道を歩きだした。
どうして俺達の帰り道は反対なんだろう。
どうして俺は見送ることしかできないんだろう。
真っ直ぐ道を歩く雪姫を
俺とは反対の道を歩く雪姫を
俺は…、黙って見つめていた。