promise ~夏の約束~
「だめなの!
もう期待したくない!
もうがっかりしたくない!」
雪姫は叫ぶように言った。
「もう…ゆうちゃんを嫌いになりたくない。」
そして雪姫は後ろを向いた。
一瞬キラリと光る涙を俺は見逃さなかった。
「『離さない』なんて簡単に言わないで。
…一度破った"約束"は
もう叶わないんだよ。
もう…、終わりなんだよ。」
雪姫は小さく呟いた。
俺は雪姫の震える背中を見つめることしか出来なかった。
抱き締めたいのに腕が動かない。
引き止めたいのに足が動かなかった。