【短編】幼なじみの恋物語
俺は、渚への想いを胸にひたすら渚の元に走った。




気持ちを伝えるために





俺は走った。ある場所に向かって走った。渚がいるか分からないのに。
でも、なんだか分からないけど渚がいるような気がして。





いつも小さい頃遊んでいた場所。




俺たちの思い出の場所。




喧嘩をして、仲直りをするのもいつもこの場所だった。




俺の家の後ろにある、小さな公園。公園といっても、ブランコや滑り台があるわけでもない。小さなベンチがあるだけ。
「渚」
俺は大好きな人の名前を呼んだ。




伝えるよ。




俺の気持ち。





< 37 / 50 >

この作品をシェア

pagetop