【短編】幼なじみの恋物語
「よく一緒に帰るよね」
「そうだな。まぁ、あの二人付き合ってるから仕方ないけど」
「彼氏か」
渚は言った。
「ほしいの?」
「どうかな」
渚は答えた。
「春は?彼女ほしいとか思わないの?」
「今はいいかな」
俺は答えた。
「春、結構モテるのに」
「俺、モテるの?」
俺は正直驚いた。
「鈍感だねぇ」
「悪かったな」
そんな俺を見て、渚は笑った。渚の笑顔を見た時、一瞬ドキッとした。




俺、なんでドキッとしてんだろう




渚の笑顔なら、いつも見てるじゃん。




「春?」




俺、どうしたんだろう




「おーい、春」
渚の顔がすぐそこにあった。
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