Happy Smile
ん…?
くわえた?!
「ちょ…せんぱ…」
「甘い」
「んっ……やめ……」
もうとっくにココアなんて付いてないのに、先輩は私の指に舌を絡め続けた
舌が指に絡まる度に図書室に水音が響く
時折合う池崎先輩の目がとても色っぽくてゾクりとした…
「ん……ぁ…!!??」
もう、無理…!!そう思った瞬間先輩が私の腕を掴みぐいっと引っ張った
「わっ…!!」
バフッ………
途端に広がる甘い香り
それが池崎先輩のものだと気づいた時にはもう、私は机を越えて抱きしめられていた
「ちょ…せんぱ「駄目だよ」
「…へ……?」
「あんな顔…絶対ほかの奴には見せちゃ駄目」
顔を上げ私に視線を合わせた先輩は窓から差し込む夕日に照らされて、とても綺麗だった
だから……
「…はい……」
って言うしかなかった
すると先輩はふわっと笑うと
「ん、いい子」
と言って私の髪をくしゃくしゃと撫でた