Happy Smile
「……った…」



「え?何かいいましたか?」




私がそう聞くと池崎先輩はパアッと笑って


「結衣ちゃんが笑った!」


と向かい合わせに座っている机の向こうから身を乗り出して言った


「はい?」





「結衣ちゃんが笑った!!!!」




先輩…さっきと台詞変わってないですよ?強いていうならビックリマークが増えたくらい





……ていうか…



「私だって笑いますよ、人間だもの」



「え?!結衣ちゃんって人間だったの!?」





「失礼極まりないですね」



素で驚いてる先輩に私はため息混じりに言った






「ごめんごめん、あっ!はい、これあげる」




そう言って先輩は袋に入ったクッキーを差し出した



「え!?全部ですか?!」



「うんっ♪」



「いいんですか!?」



「もちろんっ♪」




「わぁ!!嬉しいっ」




甘いものが大好きな私は嬉しくて貰ったクッキーをぎゅうっと抱きしめた






「今日は色んな結衣ちゃんが見れたっ♪」



「へ?」




「そんなにお菓子好き?」



「はいっ!もの凄く!」





私は思わずガタンと椅子を立ってしまった




「ははっそっか♪じゃあ今日から毎日放課後ここにおいで」





「え」



「俺お菓子いっぱいあるから一緒に食べよ?」




「え?いっ……いいんですか!?」






私は目を輝かせて言った


「嬉しい?」



「はいっ!あんなに美味しいお菓子が毎日食べれるなんて…夢みたい…」







ああ……想像しただけでヨダレが…





「よかった♪」



「はいっ」




先輩…!!少し見直しましたよ!

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