変人執事とツンツンお嬢様


――――……




『これから第37回入学式を始めます。一同、礼っ』


マイクを通して聞こえる声に従い、頭を下げる。




人生で一度の入学式が始まった。






周りは知らない顔ばかり。



……当然だ。

私はわざわざ地元から離れた学校にきたのだから。




中学生のとき、少なからずいじめを受けていた私。

周りはみんな庶民で、平凡な人たちばかりで。



私が浮いていた。



でも、ここは違う。

みんな私のような人ばかりで、浮くことも目立つこともないだろう。





「……はぁ」




中学生のときから、こんな学校にめぐりあえていたらよかったのに。





.
< 128 / 173 >

この作品をシェア

pagetop