変人執事とツンツンお嬢様
(っ…今日から新しい生活がスタートするというのに…)
私はなにを考えているんだ…
ブンブンと頭を振り、くだらない妄想を振り払う。
「……構うな。早く車を」
「…かしこまりました。」
彼は執事。
だから、私のこの黒く重い物を、深く聞こうとはしない。
無理矢理言わせようとしない。
だから、私はその彼の優しさに……「執事」という存在に甘えてしまうのだ。
それからすぐに、ゆっくりと車が発車した。
窓から見える空に、桜のピンクがよく映えて
少し、目に染みた。
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