変人執事とツンツンお嬢様
執事なんだから、私の世話をすることは普通のことだ。
これが彼の仕事なんだから。
……ただ…
「では、次はお髪を」
「ふ、ふん。頼んだ」
パサッ と髪が解かれ、軽くドライヤーをあてられる。
「……」
「……」
ドライヤーの音が、かろうじて二人の間を保ってくれた。
目の前の鏡に視線を移せば、真剣な表情で髪をいじる彼が見える。
………真剣なのは
これが仕事だから。
私のことを、いつも考えてくれるのも
それが仕事だから。
「はい、終わりましたよ。」
「……」
「…弥呼さま?」
「っ……わ、悪い」
ふっ と笑った零慈くんは
突然私の目元を優しく撫でた。
「っ…//」
「まだ眠いのですか?お早いお目覚めでしたから…」
「……っ」
「弥呼さま?」
じゃあ
そんな風に笑うのは
私に微笑みかけてくれるのは
………なんで?
.
