幸せの音が響く
『チクショウ・・ッ!!』




南に高村の過去を聞いた時、俺は高村を傷付けないと決めた。

泣かせないと決めた。


なのに――俺は、そいつらと同じことをした。


自分を守りたいがために好きな女を傷付け、泣かせた。


きっと、泣いている。



あの時の高村の感じ・・・。


俺から顔をそらし教室に忘れ物があると言い図書室を出て行った。


絶対に傷付けた。
絶対に泣かせた。




くそッ!!何やってんだよ俺!!!!







ごめん高村!!



ごめんッ!!!!





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