光の魔法を君に
「ッ太陽!!ダメ!!」
愛華と陽太が俺に駆け寄る。
「こいつらは村をめちゃくちゃにしたのよ!?それに、夢羽はあたしたちに笑顔をくれた。そんな子を憎むって言うの!?
あたしは・・・あたしは・・・」
カチャ・・・。
剣の音がすれば・・・
「っ・・・!」
愛華の喉に切先が向けられていた。
「おい!!」
「小娘、生意気な口を聞くのう・・・。その命いつでも狩れることを忘れるなよ。」
「・・・・汚い剣を向けないでくださる?」
自分の命が危ないのになおも好戦的な瞳を向ける。
「いいだろう。気に入った。」
フッと笑って・・・
「お前らを仲間にしてやる。拒否権はないぞ。否、殺されるのもありか・・・
さて、殺されるか、仲間になるか・・・どうする。」
こいつは・・・愚劣だ。
俺が言えないことをいいことに。選択を迫る。
殺されて夢羽に逢うことさえままならなくなるか、
仲間になって生きて夢羽に逢うか、
選ぶ道は一つ。