光の魔法を君に



「じゃ、始めるよ。」


彼女が俺に向かって微笑んだ。



「あぁ、始めてくれ。」




この日、俺は魔属になることを選んだ。




彼女に魔力を少しもらうのだ。







人間の俺はもう、いなくなるけど君と一緒なら。





「・・・我、ジェルが示す魔法はこの世でただ一つ。彼に我の魔の力を。
うつし、彼を魔属に。」




彼女の言葉が終わったと思ったら俺は、









意識を失った。








人間として見る最後の景色も彼女の笑みだった。






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